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小笠原先生の
「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」11

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

 

あけましておめでとうございます。このブログも今月で11号になりました。
よく社会では新年の抱負を話題にしますが、
私たち塾業界はすべての受験が終了した3月下旬にやっと一年の総括ができて、
あわただしく新年度の生徒募集を始める業界で、週休二日などまったく関係ないです。
そして私は生徒の便宜を第一に優先する「チケット制」を導入していますから、
生徒や保護者には大変便利なシステムで好評ですが、
裏返せばやっている授業をしないと収入にならないで私には大変不便極まりないシステムなので、土曜も祭日も同じように授業をしております。

 

では「なぜそんな不便極まりないやり方を取っているのか?」と多分聞かれそうですが、
もし私が生徒だった場合時間の授業料が来ただけ掛かった方が料金ははっきりするし、
変更やキャンセルが自由にできたらよいと思うからです。
祭日に関しましても同じ月謝で、ある月は週2回月8回来られるのに、
祭日があってお休みで週6回しか来られないのに同じ料金はおかしいと思ったからです。
先週もお正月休みを私の教室では取りましたが、休んでも月謝にはまったく関係なく、
みなさん同じ回数で来られています。
でも昨年のシルバーウイークを全部休みにしていた近所の塾もありました。
あの日にたまたま授業が重なっていた生徒は、3~4日分の月謝が無駄になっています。
1回2時間だとしたら6,000~8,000円が無駄になる計算です。

当然その対策をされている教室もあることは知っています。
塾特有のカレンダーを毎月作り確実に月謝回数分の授業をしたり、
その分を年間通して第5週に振り分けているなどいろいろ方法があるようですが、私は
「チケット制」が一番「明朗会計」で生徒には便利でわかりやすいと思うので、実践しています。ただ難点は生徒の管理が大変だという事です。
ここでも生徒に便利な方法は、私たちには大変不便な方法だと言えます。
最近サービス過剰かなと思う事もあります。

 

話は変わりますが、塾を始めてその教室に大して生徒がいないのに、
あちこちに教室を作る塾長を見受けます。
これは個人的にその地区だけでやっている個人塾経営者には理解しがたい方法かもしれませんが、そこには多教室展開する塾長の思惑が存在します。

私たちは「本丸が儲かっていないのにそんなにあちこち拡げて・・・」と考えがちですが、
会社組織にして目先の利益ではなく中長期の展望を掲げる企業としての方針があるわけです。
もちろん各教室の損益状態は大切でしょうが、
会社として銀行から金利の安い今、融資を受けてまずは実績を作り。
前金の現金収入ですから一般企業より回せる現金は格段に多く、
銀行も割と簡単に融資をして多教室展開が可能になるようです。
ただそこを任せる人材が足らない現実があります。
教室は拡げたがスタッフがそろわなくて結局塾長が走りまわっているとか、
時間単位で講師をタクシーで各教室を送迎しているなどの話も聞きます。
個人か企業化か・・・難しい選択ですね。あなたはどの様な塾経営を今年はお考えですか?

To be continued・・・

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