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森智勝先生の「地域1番塾への道」vol.17

森 智勝(もり ともかつ) <プロフィール>
全国学習塾援護会 主宰、塾生獲得実践会 代表
・26歳で学習塾設立、7教室を経営する。
・平成14年 塾専門のマーケティング勉強会「塾生獲得実践会」設立
・平成18年 「全国学習塾援護会」設立
・現在、全国各地で塾経営者を対象としたセミナーの講演、スタッフ研修に奔走。
全国私塾情報センター主催の「春季大都市縦断セミナー」「地方塾セミナー」に講師として参加。
机上の空論ではない具体的な内容と、参加者にプラスのエネルギーを生じさせる講演には定評がある。今、最も支持されている塾経営アドバイザーの一人。

2014.2月号‐面倒見の良さで地域№1になるために16‐

明けましておめでとうございます。
今年もジュクール・メールでお付き合いください。

 

1月の13日(月:祝)と14日(火)の両日、
東京で勉強会を開催してきました。
このメール・セミナーのテーマとは少しズレますが、

「面倒見の良さ」

に関連する問題についてお話します。

 

私はチラシ配布を「認知7回の法則」にそって、
7回配布することをお勧めしています。
ほとんどの中小・個人塾が、あいさつ程度のチラシを
春に2回程度折り込むだけです。
地域の評判が作られている塾ならば、

「お待たせしました。2月1日から入塾を受け付けます」

と大書しただけのチラシを折り込んでも、申し込みは殺到するでしょう。
しかし、そんな塾は稀です。
まずはチラシを通して、

「塾に興味をもってもらうところ」

からのスタートです。
2回や3回程度のチラシでは、
興味を持ってもらうところまでいかないのが実情です。

 

最近はネットを通して印刷を請け負う業者が山ほど存在します。
B4版裏表フルカラーの印刷で、
1万枚以下のロットでも一枚単価3円未満で済みます。
10年前では考えられなかったことです。
原稿さえ自前で作れば、広告宣伝費の負担は軽くなっています。
(原稿は、イラストレーターでなくてもワードで充分です)

 

その分、配布回数を増やすことをお勧めします。
問題は、その回数(例えば7回)のチラシを通して、
どんなイメージを地域に伝えるか、
というイメージ戦略を明確に持つということです

「イメージ」

と言えば、かつての共同チラシなどに代表されるいわゆる、

「イメージ・チラシ」

を、想起するかもしれません。
爽やかな写真、例えばハードルを越えようとする陸上選手の写真に、


「未来に向かって跳べ!」


などというキャプション(あれはキャッチコピーではありません)
が書かれてあるチラシです。
あるいは、大空に向かって両手を伸ばす子供たちの写真に、


「でっかい夢をその手につかもう」


というキャプションのついたチラシ…
これらは、イメージ戦略とは真逆に位置する広告です。
なぜなら、そのチラシを見た読者(たいていは母親)が、
その塾にどんなイメージを持つか。
私は100%、当てる自信があります。

「何もイメージしない」

…これが答えです。


塾ですから、

「成績が上がる」

を外すことはできませんが、

「○○だから成績が上がる」

の○○に入る要素は、塾それぞれの特長として、
地域に浸透させなければ
なりません。
つまり、7回のチラシを通して、


「ああ、この塾は○○なのね」


というイメージを保護者に持ってもらうこと。
それが本当の意味でのイメージ戦略です。
このメール・セミナーのテーマで言えば、

「面倒見がいいから成績が上がる塾」

です。

 

他にも、

「教師が優秀だから」

「カリキュラムが秀逸だから」

「熱心だから」

「居心地がいいから」

等々、塾の特長は様々だと思います。
あなたの塾の、

「○○」

を訴えるチラシ、
(具体的にはキャッチコピー、リード文等)
を作成しなければならないのです。


例を挙げましょう。


その塾は、自立学習指導塾です。

「居心地の良さ」

を強みとしています。
しかし、ひとつ間違うと、

「居心地の良さ」

とは、

「指導の緩さ」

と思われてしまいます。
そこで、こんなキャッチコピーとリード文を考えました。


キャッチコピー

ストレスを感じる塾は…変だ!


リード文
塾には様々な形態があります。
集団塾、個別指導塾、自立学習指導塾…
どんな形態でも良い塾の条件は同じです。
ストレスなく学習ができること…コレです。
子供たちは日常、様々なストレスを感じて生活しています。
勉強の不安は、その代表でしょう。
その不安を解消するために塾を利用しているのに、
その塾で新たなストレスを抱え込むなんて矛盾しています。
確かに勉強は、子供にとって辛くつまらない作業かもしれません。
しかし学力は、彼らが身に付けなければならない、

生きる力」

の源です。

生きる力」

はストレスとは対極にあるものです。
私は宣言します。
成績でクラス編成したり、
模擬試験を頻繁に行うことで生徒を鼓舞したりする塾には絶対になりません。
常に生徒の気持ちに寄り添い、教師が共に悩み、共に喜ぶ塾であり続けます。○○塾は子供たちが伸び伸びと
それでも自らを律して学習する、

「自立学習指導専門塾」

です。
そのための学習環境が揃っています。
一度、当塾の学習を体験してください。
本当の学力は、ストレスのない勉強が育むことを実感できるはずです。


こうして、市場の20%の人に、

 

「そうですよね」

 

と共鳴・共感してもらうこと。
それが、チラシの役割です。
さあ、春の募集期です。
あなたは自塾の何を強みとして訴えますか?
何度も言いますが、

「面倒見の良い塾です」

と言って、
そのまま腑に落としてくれる保護者は存在しないと覚悟してください。


健闘を期待します!

 

塾生獲得実践会(全国学習塾援護会)
森 智勝

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