新着情報

森智勝先生の「地域1番塾への道」vol.38

森 智勝(もり ともかつ) <プロフィール>
全国学習塾援護会 主宰、塾生獲得実践会 代表
・26歳で学習塾設立、7教室を経営する。
・平成14年 塾専門のマーケティング勉強会「塾生獲得実践会」設立
・平成18年 「全国学習塾援護会」設立
・現在、全国各地で塾経営者を対象としたセミナーの講演、スタッフ研修に奔走。
全国私塾情報センター主催の「春季大都市縦断セミナー」「地方塾セミナー」に講師として参加。
机上の空論ではない具体的な内容と、参加者にプラスのエネルギーを生じさせる講演には定評がある。今、最も支持されている塾経営アドバイザーの一人。

2015.12月号‐子どもをやる気にさせる地域№1塾になるために13‐

ー子どもをやる気にさせることは保護者の願い-


さて、

「子どもをやる気にさせる地域№1塾になるために」

をテーマにお話をしてきましたが、今回が最終回です。

なぜ、子どもをやる気にさせなければならないのでしょう。
大きな理由は2つ
です。


1つは、生徒自らがやる気にならなければ、成績が上がらないからです。
生徒
を馬に例えるのは気が引けますが、

「馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」

の格言があるように、どんなに素晴らしい授業、素晴らしい教材、効果的なカリキュラムを
取り揃えても、生徒自身が勉強しなけれ
ば成績は上がりません。ベースになるのは学習意欲です。生徒が意欲的に勉強に取り組まない限り、
塾の使命である「成績向上」「志望校合格」は望めません。


2つ目の理由は

「それ(生徒のやる気向上)が保護者が望むことだから」です。

塾にとっての顧客は、生徒ではなく保護者です。
我々は保護者から代金をいただ
いて、その子供に学習サービスを提供しています。
その客である保護者が、我が
子に対して望んでいることは何か。
もちろん、目に見える成果としての成績向上
と志望校合格なのですが、それ以前に、

「我が子が活き活きと前向きに勉強に取り組むこと」

を保護者は強く望んでいます。

「それまで自宅では1分たりとも勉強しなかった息子が、
30分とはいえ自ら机に向かうようになった」…

その現象を保護者は喜びます。なぜなら、それは成長の証だからです。

成長には2種類あります。生物としての成長と、人としての成長です。
生物と
しての成長とは、身長が伸びたり体重が増えたりすることです。
人としての成長
とは、

「それまで出来なかったことが出来るようになること」です。

鉄棒の逆上がりが出来るようになった。
ひらがなが読めるようになった。
九九が言えるよう
になった…
それら全てが成長です。
もちろん、「自宅で30分勉強するようになっ
た」も…。
そして、我が子の成長を喜ばない親はいません。


「成績を上げる」「志望校に合格する」

は、一朝一夕に果たせるものではありません。
ところが、

「ノートをきれいに書けるようになる」「1日30分の勉強をする」

等々は、入塾直後の指導によって可能なはずです。
そして、それは客であ
る保護者の願いに適っているのです。
なぜなら成績向上の前に、

「我が子が前向きに生きていくこと」

を親は強く望んでいるからです。
塾が

「子どものやる気を引っ張り出すこと」

は重要な要素です。


よく言われることですが、
意欲(モチベーション)を上げるには小さな成功体
験を積ませることです。
特に、自分に自信を持てない子供に対しては有効です。

私は入塾してきた生徒に対しては

「直後のテストで圧倒的な成績向上」

をさせるべきだと考えています。そのためには多少の強制力も厭いません。
そして、成績
がUPした生徒に対して、

 

「なっ、やれば出来ただろう?」

 

と声を掛けてあげるのです。
小さな成功体験をした子どもは、次は更なる成功体験を求めて勝手に
(自主的に)動き始めます。なぜなら成功体験は大人でも子供でも快感だからです。
一度快感を味わった人は、より高度な快感を求めるものです。


ぜひ、


「当塾は今の成績を問いません。やる気だけを持ってきてください」

 

は言わず、

 

「当塾はやる気さえいりません。私が子供のやる気を引き出します」


と宣言してください。
そして、そのための最大限の努力を重ねる塾になってくだ
さい。
そうした塾には必ず、多くの塾生が集まってくることを私は信じて疑いま
せん。


次回からはいよいよ塾の本質である

「成績を上げる地域№1になるために」

テーマにお送りします。
あまりにも本質過ぎて、かえって論じにくいテーマにチャ
レンジしたいと思います。
ぜひ、お付き合いください。


塾生獲得実践会(全国学習塾援護会)
森 智勝

次の記事 

前の記事 

このページの先頭へ