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小田原健一先生の情熱の個別セミナー17

2018年 3月 1日

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

退会の申し出があったら三者面談を設定!

前々月に引き続いて退会防止についてのお話です。前々月のコラムにて、退会の兆候を感じる生徒を退会予備軍としてピックアップし、重点的にフォローしましょう!というテーマをお伝えしました。ただ、退会予備軍の生徒を重点的にケアをしていても残念ながら退会の申し出が出ることがありますし、退会予備軍としてピックアップしていなかった生徒から退会の申し出をいただくこともあります。今月は退会の申し出があったときの対応法について書いていきます。

 

退会の申し出があったとき、すべきことはただ一つ。三者面談のアポイントを取ることです。電話や保護者の来訪、またはメールなどで退会の申し出が伝えられることと思いますが、重要なことは保護者との電話などでのお話やメールにて退会を完了させないことです。何とかもう一度会って話をしてもらえるようなアプローチを行うことがポイントです。

 

もう既に他塾への移籍を決めている人に対しては三者面談の提案はあまり意味がないかもしれません。『会う必要はありません』とあっさり断られることもあるでしょう。ただ、退会を申し出る生徒の中にはまだ次の塾をどうするかはっきりと決めていないケースが少なくありません。

 

塾の退会の申し出は恋愛の別れ話に似ている部分があります。既に次の恋人がいる場合、別れ際に何と言おうと復縁は難しいでしょう。別れたくないからとすがってしまうのは、かえって逆効果です。ただ、次の恋人候補が決まっていない場合、『今のままでは恋人でいるのは難しいけど、あなたの嫌な部分を直してくれれば考える。だってここで別れてしまっても、次に新しい恋人と上手くいく保証はないわけだし…』という心理になることは十分ありえます。実に女心は難しい!笑

 

塾の退会も同じです。次の塾を決めている状況でなければ、三者面談を提案すれば案外会ってくれるものです。

 

退会すれば一旦そこで縁が切れてしまいます。三者面談に誘って断られたとしても、それ以上に無くなるものは何もありません。退会の申し出はショックなものですが、ぜひ勇気を持って三者面談をご提案されることをお勧めします。三者面談を提案するときのトークはこんな感じです。

 

『お母さん、数ヶ月間○○君を指導させていただいて、彼の頑張った部分とこれから乗り越えるべき課題を私の方で把握しています。今回、退会をお考えとのことですが、塾を辞めてからもどんなことに気をつけて勉強していけばいいのか、お伝えする機会を設けたいと考えているのですがいかがですか?』

 

ポイントは引き止めたいという感じを微塵も出さないことです。会ってもらうための大義名分(塾の先生ともう一度話をすることがお子さんにとってメリットがある)を前面に、会うことを提案してください。会うのは保護者と生徒の2人です。お母さんだけが塾に来ても退会はまず止まりません。何とか生徒と保護者に塾に来てもらう。これが出来れば、退会防止は半分以上成功したといっても言い過ぎではありません。

 

退会申し出があった後の三者懇談の具体的な進め方については次月のコラムでお伝えします。貴塾にとって少しでもお役立ちいただければ幸いです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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