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小田原健一先生の情熱の個別セミナー8

2017年 6月 6日

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

9月ショックに備える!

すっかり暑くなってきました。定期テスト対策に夏期講習の準備にと、お忙しい毎日かと思います。

今月は少し気が早いと思われるかもしれませんが、9月のお話をさせていただきます。貴塾が個別指導で大学生の講師を多く雇い入れられていると仮定して、9月に講師の欠勤が多発するようなことは起こっていないでしょうか?

私は現場時代、9月の講師欠勤問題に頭を悩ませていました。普段から欠勤が多い『ちょっといい加減な講師』だけでなく、普段は仕事に穴を開けない『きっちりした講師』にも欠勤問題は起こりました。9月に欠勤が発生する理由はいたってシンプルです。大学の夏休みが8月~9月だからです。

彼らの気持ちも分からなくもありません。8月は連日の夏期講習で仕事漬けの毎日をみんな送ってくれます。普段の月よりもお給料も沢山あるし、大学は9月まで休みだし、サークルの行事に参加したり、友達と旅行に行ったり、飲み会に参加したりと9月に大学生活をハッスルしたくなるのも十分理解します。

生徒は講師の仕事へのモチベーションの変化に敏感です。9月になり、授業を受けていても8月のときと何かが違う。講師の欠勤も多い。代行講師に授業を見てもらうことも増えた。そして生徒は気づいてしまうのです。『あ、この先生は、8月は僕のことをじっくり見てくれていたけど、9月になって僕への関心が下がってきてるんだな』さぁこれから2学期!ターボをかけて塾を盛り上げていくぞ!というときに9月の講師欠勤問題は大きなハードルになってしまいます。

対策として私が現場時代行ってきたのは講師面談です。三者懇談や生徒面談を行うのと同様に年間2~3回、講師一人ひとりと面談を行ってきました。

面談の中ではまず講師の話をゆっくり聴きます。仕事で困ったこと、大学の話、将来の話、中には恋愛相談まで(笑)。不思議なもので講師の話を最後まで聴ききってあげると、次は講師がこちらの話を聴いてくれます。時間がないからと気持ちがあせって、先にこちらの言いたいことを言ってしまうと面談は上手くいきません。『先に話を聴く』これが、生徒面談であれ、三者懇談であれ、共通のポイントです。

その面談の中で、9月は夏期講習が終わってその頑張りを2学期に繋ぐ大事な月であること、大学が夏休みなので遊びたくなる気持ちは分かるけど仕事と上手く両立してほしいこと、担当の先生が休んで代わりの先生が担当するということは生徒の立場からすると大きなストレスであること、などを伝えます。もちろん、この面談をすることで9月の欠勤を全て解決できるかというとそうではありません。しかし、講師の中にある『8月→夏期講習で張り切って稼ぐ、9月→大学生として夏休みをバカンスする』という構図に対しては釘を刺すことが可能です。実際、私も現場時代に講師面談をするかどうかで9月の欠勤率に大きな違いがありました。

講師面談に最適なのは6月です。夏期講習の準備等で大変な毎日かと思いますが、ぜひ実践して見られてはいかがでしょうか。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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