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小笠原先生の
「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」28

2017年 6月 6日

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

薫風吹くさわやかな5月も終わり、うっとうしい梅雨空の6月になりました。塾経営において雨模様の状態が続いてしまうと、我々経営者は気持ちまで湿っぽくなってしまいがちです。多分塾長が今こういう気持ちになってしまう一番の理由は、新年度の新入生の獲得が思うようにいかなかったことではないでしょうか。

塾によってはスタッフは忙しい時期と同じ数だけいますし、テナント料は生徒数に関係なく毎月必要ですから、経営者としてはこのような固定経費は頭の痛い問題です。というのも経営者は一番忙しい時期に丁度回るように、教室テナントやスタッフを揃えがちなのですね、講師が正規雇用でしたら世間体には聞こえは良いですが、アルバイトの数倍経費は掛かりますし、生徒の多かった年度末などを想定して学生アルバイトなどを新たに用意しようとしても、なかなか今は集まりません。運よく集まったとしても肝心の生徒が集まらなければ、またまた困ったことになります。

ですから塾長によりましては経営しながら教えもしている、プレイングマネージャーも少なくはありませんが、その精神的なプレッシャーが計り知れないのは、経験してみて初めて分かるのです。当初は自分一人でやっていた事に少し人的管理をすれば良いだろうと考えるのですが、自分がやっていた事と同じ事を他人にさせる事の難しさは、その立場になってみないと分かりません。しっかりとした会社組織になり、それぞれの管理者と責任者がはっきりしていれば良いのですが、塾の場合なかなか組織立っての縦割りや、責任の所在が明確になっていない事が多く、結局最後は全部塾長が始末をつけなければならない場合が多いようです。

塾長は心のリラックスをぜひ意識的にされてください。講師に任せられないから休めないと思うなら、いっそ塾全体を休日にすれば良いでしょう。中には年中無休でやることが熱心な塾の勲章のように思われている人もいるかもしれませんし、ライバル塾が休んでいないのに休めるはずがない!と講師も休ませない塾も昔はありました。でも今はそういう時代ではありません。よそはよそです、まず自分の塾を一番大切にお考えになり、長く元気に塾経営にお励みいただきたいと思います。

6月は私の参加している塾長会の総会月です。近況報告を伝え三十年やっても悩みは皆さんと同じで、普段抱えている悩みなども話し合います。同じような悩みや苦しみを経験している同士で、お互いの気持ちが大変わかりますから、言葉にするだけで気持ちが軽くなっていきます。やはり一人はいけませんね、でも塾長は講師たちには弱音を吐けませんから、一人であれこれ考えても煮詰まるだけです。さらに会では新しい情報も得られますから、私にはありがたいのです。現在関東から九州まで様々な塾長が参加されています。気分転換にでも塾長会においでになりませんか。

 

To be continued・・・

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