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小笠原先生の
「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」15

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している
九州熊本地方に4月14日午後9時25分ごろ大きな地震が起こりました。
海を隔てた隣の島の四国でも少し揺れを感じましたので、
現地ではかなりの揺れだったと思います。
私の塾は生徒を「塾漬け」にしないというポリシーから、
夜9時過ぎには授業を終わり生徒を帰して、
必ず塾学習の復習時間を家庭で持ってもらっています。
ですから揺れを感じた9時半前は教室には私一人でしたが、
これが生徒がたくさんいる授業中だったら・・・と考えると、大変な恐怖を感じます。塾長が責任をもって生徒を見ていればやはり責任感からまず安全を考えて、
生徒を安全なところへと誘導するでしょう。
でも塾によっては若い先生もおりますし、アルバイトの大学生講師も少なくはありませんから、
彼らに子どもたちの安全まで任せてしまうのは、
どうだろうかと考えてしまいます。
彼は教える事での契約で時給をもらっているわけですから、
生徒の安全までは・・・。
どれぐらいの塾が万一に備えての対策マニュアルを作成し、
それらを講師や大学生アルバイトに示しているでしょう。
何かあった時に公的な学校の責任者はその責任を追及される時代です。
もし授業中に大きな地震が発生し建物が倒壊または津波などの災害で、
預かっている生徒に被害が及ぶようであれば今の世の中、
不可抗力では決して済まないかもしれません。
21年前の阪神淡路大震災は早朝でした。
5年前の東日本大震災は午後3時前でした。
そして今回の熊本大地震は夜9時半ごろと未明の1時半ごろでした。
いずれも塾生の多い時間帯ではないかもしれませんが、
私は塾を始めて3度も大きな地震を目の当たりにすると、
やはり塾でも講師たちには災害避難誘導マニュアルを作成し、
訓練もさせる必要があるように思います。
また当然建物の保険のみならず塾生保険も必要です。
そう考えるとやはり講師がすぐ変わる塾の経営は危機管理の面からも大変だと思いますから、
他のサービス産業よりはやはりそれなりに給料は高くしないと、
責任を持っての指導は学生たちに望めないのではないでしょうか。
でも競争もありますからそう簡単には講師の時給は上げられないでしょうが、
あまりに安い授業料の塾は学生も集まりにくく逆に今の時代、
何の危機管理も料金に反映していないようにも思われるかもしれませんね。
またそういう見方をする保護者がこれから現れてくると思います。
塾は成績向上・入試合格は当たり前で、
その上にもろもろの安全対策や講師の指導などもこれからの塾は必要になってくるでしょうから、
それらが全部できる塾がこれからは生き残っていくでしょう。

To becontinued・・・

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