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2025年9月号 小笠原先生の「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」120

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

 

2025年9月号のコラムです。
原稿を書いている今はまだ8月中旬です。この原稿を書き終えたら校正に回し、9月1日にはアップしていただくのですが、いささか今年の暑さは体に堪えています。

先日、ベテランの塾長たちと話す機会がありました。皆さん口を揃えて、「この仕事が好きだから、体が続く限り続けたい」とおっしゃいます。この言葉には、「元気でいる限り、70歳、80歳になっても教え続けたい」という熱い想いが込められているのだと感じました。しかし、いつまでも同じように働けるわけではありません。人間は誰しも平等に歳をとります。私自身、70代になり、体力的な変化を感じています。近くの小さな文字が見えにくくなったり、何か行動する際に思わず「どっこいしょ」と声が出たり。記憶力も以前のようにはいかず、新しく出会った塾長の名前が思い出せなかったりすることもあります。

特に、この夏の暑さは体に堪えます。名大SKYの教材を用いた「ワンオペ塾経営」は、全てを一人でこなすため、健康管理が最も重要です。猛暑下での連日の授業、そして長時間の夏期講習は、若い塾長にも大変な仕事でしょう。私の塾では、生徒の通う学校が複数にわたるため、定期試験対策期間が長く、正直なところ、試験対策のための特別なサービス授業を行う余裕はありません。そのため、地域が限定され、通う学校がある程度絞られる塾をうらやましく思うこともあります。

しかし、どの塾も少子化という課題に直面しています。名大SKYでは、そうした状況を乗り越えるために、様々な学習コースを提供してくれています。中でも特筆すべきは、やはりプログラミングコースでしょう。

「もうプログラミングは競争が激しく、生徒が集まりにくい」という声も聞かれますが、実際に『マイクラコース』へ新しく入ってくる生徒もいますし、長く続けて『ゲームクリエイターズコース』に入ったり、高校で情報科に進んだりする生徒もいます。塾長が熱心に指導すれば、プログラミングは経営的な資源として十分に手応えのある分野なのです。

私は、塾経営のセミナーだけでなく、教え方を学べる「教務的なセミナー」も重要だと考えています。以前、初級英語指導法のセミナーを開催したところ、参加者の方々から「目からうろこが落ちた」とのお声をいただきました。生徒の満足度は、指導する塾長の理解度によって大きく変わるからです。今後は、プログラミングの指導法セミナーも実際に開催できたら、と願います。

私のコラムも、来年の3月号で終了となります。それまで、皆様に少しでもお役に立てるよう、精一杯書かせていただきます。

To be continued….

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