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小笠原先生の
「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」23

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール> 

塾ミシガン高知 代表

・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設

不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開

学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入

・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編

パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導

・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始

教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される

大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

2017年明けましておめでとうございます。学校が休み中は冬期講座で大変ではないかと思いますが、塾業にとってはこれからが本番です、大切な生徒のためにも塾の名誉のためにも志望校合格目指して頑張りましょう。

 

数年前でしたかある1000人くらい塾生がいる塾の塾長から、進路指導の塾の様子を聞いたことがあります。私の教室は私一人がすべてをやっていますので、例年受験生数は高校生中学生共にその教室に比べれば比較にならないほどの人数なのですが、私がこだわっているのは全員の合格、いわば100%の進学率でそれも第一志望校への合格です。私立にしろ公立にしろ本人のその学校への強い気持ちを常に確認し、同じ高校生の塾生に意見を求める事もあります。中3生の目の色が違ってきますね、自分の行きたい現役の高校生からその中3受験生より中学時代成績の良かった高校生が、入学した進学高校では平均より下の方で大変苦労している話など直接耳にするわけで、毎週のようにある単元確認テストや予習確認、そして成績が良くなければ成績が及第点になるまで、クラブを強制的に休まなければならない話などその志望校の現状を聞くと、それまではなんとなく志望校に決めていた生徒にはインパクトが強く、さらに頑張る生徒とワンランク下げる生徒に分かれるのです。でもそれは生徒自身に決めさせますから結果的には、その生徒には良かったと信じます。

 

そんな話を私がするとその塾長も塾生が100人規模までは、直接生徒一人一人に声をかけて合格率100%の指導していたようですが、多教室化して自分が経営者になると、まったくそういう事が出来なくなったそうです。受験生本人の意志よりは、塾での成績データでの志望校を指導するようになったのです。進路指導が誰でも同じようにできるようにデータのマニュアル化をして、進路指導に違いが出ないようにしたそうですが、今思えばそれが良かったのかどうか思う事もある・・・。との事でした。やはりデータだけでは測れない、やる気にさせる心の支えや励ましのようなものがあったのは、間違いないと思う・・・。」とのお話に、今の私のやり方の正当さを確信したのでした。塾にとって志望校合格率100%は大きな宣伝材料になります。

 

塾を始めて30年間合格率にずっとこだわってやってきました。受験生一人一人の先を見越した進路指導ができているからこそ、32年続いているだと思います。塾長は夢を見させるのも大切ですが、現実を知らせてそこから先を生徒自身に考えさせて、いかに実践行動に移させるかが塾長の責任であり、塾経営の醍醐味であると強く思います。

to be continued…

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