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小笠原先生の「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」53

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

 

 6月というのは塾にとっても微妙な時期です。春に入った新入生が新学年で初めての定期試験を受けて、その結果に私たちは今後の指導法を生徒別に考え、来月の期末試験に少しでも良い結果をもたらそうと、再び気分を新たにする時期でもあります。

 

 おかげさまで新入生をはじめ在塾生も、新しい学年の最初の試験結果は大変よい結果を得る事が出来ました。塾によっては試験前から生徒全員に塾へ通い放題にしたり、自習室を開放して試験対策に臨む塾もあるようですが、小学生中学生高校生が混在し学習する私の塾では、極力塾での勉強は少なくさせています。塾で習ったことを自宅で自分で復習する事を勧めているからです。

 

  今の生徒は大体自宅で自分専用の部屋をあてがわれていますから、私はその自室で確実に塾でやった試験勉強を復習する勉強法を教えています。でも自宅ではテレビを見て勉強できない生徒もいるかもしれませんし、試験中でもスマホやTVゲームについ手を出してしまう生徒もいるかもしれません。でもそれは塾のせいではないのです。本人の意思が弱いからです。だからといって塾でずっと勉強させていたら、いつまでたってもその生徒は自分の意思では勉強できなくなります。

 

 試験の結果が悪ければ生徒自身で反省して、次回から私が指導するように自分でできるようになれば、必ず結果は変わってくるとは思いますが、やはりそれができない生徒には、「だから塾の自習室が必要なんだ!」と言われるかもしれません。でもそう考えると堂々巡りになりますからそれは、塾長が腹を決めて指導できるかどうかです。eduplus+を自習室で使ったら生徒は自分でできるようにも思いますが、それなら自宅でもeduplus+が利用できるようにも設定はできますから、やはり自習室は必要ないという結論になります。

 

 注視すべきは無料の自習でも塾に来れば、生徒への全責任は塾長にある事です。近所に試験中の日曜日塾を、一般生徒にまで開放して自習をさせている塾もあります。でも塾生でもないその生徒が塾生より成績が良かったりしたらどうするのでしょう?そうなるとバツが悪いのはその塾長でしょう。また通塾時に何かあったらどうするのでしょうか、事故にでも巻き込まれたらその塾長は知らない顔はできません。ですから本来その時に、絶対面倒見なければならない生徒を優先しましょう。塾が生徒の学習時間まで管理しなければいけないようでは、いつまでたってもその塾の生徒は、独り立ちできないように私は思いますし、熱心すぎるのは過保護にもつながるのです。

 
 私は「人間性は主体性の中に確立される」と考えています。決まりの中で生徒が自分でできる能力を少しでもつけさせられるように導く事が、塾の講師としては成績を上げると同じくらい大切な事だと結論付け実践し、アルバイトを雇わず直接私が塾生全員を指導監督し、保護者への連絡も私が全員に直接しています。開塾以来35年間ぶれない私の塾哲学です。

 
 ※ 5/26に速聴講座研修を受けました。私は最初大変懐疑的でしたが、大田先生のお話しを昔勉強していた音楽的な解釈を通して、私の英語英会話学習の経験で聴くと、すごく納得できたのです。名大SKYが、社員教育の一環で利用している理由もわかります。まず私と小学生で数か月続けてみて、結果をお知らせしたいと思います。

 

To be continued・・・

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