新着情報

Yoriko先生のオーストラリアを読んで味わうコラム3

Yoriko先生 ウォリス依子(Yoriko Wallis)
・Abacus By Wallis運営 

27歳でオーストラリアに移住。ソフトボール選手として全豪リーグでの試合を経験する。「努力を成功につなげる法則」を伝えようと、ケアンズにそろばん教室を開くが、開業から1年も経たないうちに生徒の半分が離脱。やってきたことが否定されたと落ち込む日々が続く。

心理学、コーチング、ビジネス――。さまざまな分野で打開策を続けること6年。ようやくたどり着いたのが「好きなことをして成功する法則」実践すると、生徒・保護者から愛される教室に。累積生徒数は250人を超え、10周年を迎えるまでに成長。

現在は、魂が望む人生を手に入れ、次のステージで成功する人を増やしたいとコンサル業も行っている。

オーストラリアの受験事情とウォリス家のドラマ

桜が舞い散る風景を背に入学式が行われる日本とは対照的に、オーストラリアは、照りつける太陽を背にした真夏の1月末に新学期がはじまります。

また、学校構成で日本と違うところは、幼稚園が1年で、小学校に上がる前にプレップという学年が1年あること。また、中学、高校は一貫されてハイスクールと呼ばれるところです。

ちなみに、新学期は1月末ですが、学年の年齢枠は7月1日〜6月30日なので、高校卒業時はまだ17歳という生徒もいます。義務教育はPrepからYear10(高校1年生)または16歳になるまで。

さて、オーストラリアは基本的に公立も私立も日本のような受験はありません。

公立は、入学願書や出生証明書を提出。
私立の場合は上記に加え、成績表や全国学力テストの結果を提出して、面接を受けます。願書の受付はほとんどの学校が10月〜3月末。

ここからは、私の娘が来年からハイスクール生ということで、ひととおり経験したことをお話しします。

今回の学びは、自分の感覚が羅針盤だということ。

私たちの住まいはケアンズという、オーストラリアでも田舎の街になります。
私の夫は、ケアンズ生まれのケアンズ育ち。公立の学校を卒業しました。
彼は自分の子供は私立に通ってほしいという強い思いがあったので、小学校と同様に、娘を私立のハイスクールに進ませることにしました。

とりあえず、通っている小学校の生徒のほとんどが進学するA校に決めました。歴史ある堅実な学校で、且つ家から徒歩圏内という利便性と、娘の3人の親友も志望している申し分ない学校です。締め切りのギリギリに入学願書を提出。基本的に「入学願書提出=入学できる」ということで、A校1本。

願書を提出して1ヶ月後、面接を受けました。
娘は面接官に、好きな科目、趣味、習い事、学校生活の様子などを聞かれます。
親の私には志望動機や学校に期待することなどを聞かれました。
また、私立はカトリックなので、あなたにとって「愛」とは何か?「希望」とは何か?「平和」とは何か?などを娘は聞かれていました。

「でも、なんでだろう・・?」

私は、面接を受けながら、心が重たくなっていくのを感じました。質問に答える娘を観察していても、どうもワクワクしない。この違和感を持ったまま面接を終え、1ヶ月後に受け入れの可否について連絡すると言われました。

夫も娘も私たち家族全員が来年はA校に通っているだろうと思っていました。特に娘は親友たちと一緒に楽しくハイスクール生活を送っている画を描きます。まさかそのうちの1人しか受け入れられなかったという現実に直面するまでは。

娘はしっかりハズレました。実に、受け入れ率1/4。この時点で夫もやっと自分ごととなり、真剣に他の学校を探し始めました。

幸運なことに、自宅から車で15分のところに、5年前に新しくオープンした私立のB校が願書を受け付けていました。
実際に訪れてみると、360度山々に囲まれ、新しい校舎と自由で解放的な雰囲気が印象的な学校でした。

校長先生自らが面接官となり、終始、和やかで、笑いありの時間が流れました。娘も、A校のときとは違い、自然体で楽しく校長先生と話していて、私の心もこの学校にしっくりくる感覚がありました。すべてがA校とは対照的でした。

結果が知らされるまで、実に4週間ほど待ちました。

その間、なんとA校から「追加で受け入れが決まりました」という連絡が入ります。

手付金を払ってとりあえずA校の入学手続きをしておく手もありましたが、私は「娘はB校に通っている」という根拠のない自信から、A校をお断りました。
娘も夫も「来てほしいんなら最初からそう言っとけばいいのに」とA校に冷めた状態で、家族全員が同じ方向を向いているのを感じたからでもあります。

断りを入れた2週間後、B校から無事、入学の案内通知が届き、手続きすることができました。

そういうことで、いくら世間で〇〇が人気だとか、堅実だとか、信頼があると言われても、自分がそれに対して違和感があれば、それが真実。
今回の違和感は、「その学校、本当に行きたいの?」と立ち止って自分の心と向き合う時間をくれたのだと感じています。そして、自分のしっくりくる感覚に確信を持つことで後悔のない決断ができるのだと。

最終的に、娘ともう1人の親友がB校へ、あとの2人は追加の受け入れもありA校へ行くことで落ち着きました。笑。

 

↓Facebookページで教室の様子がのぞけます↓

https://www.facebook.com/profile.php?id=100057821942676

 

いいね&メッセージお待ちしています^^

次の記事 

前の記事 

このページの先頭へ