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Yoriko先生のオーストラリアを読んで味わうコラム4

Yoriko先生 ウォリス依子(Yoriko Wallis)
・Abacus By Wallis運営 

27歳でオーストラリアに移住。ソフトボール選手として全豪リーグでの試合を経験する。「努力を成功につなげる法則」を伝えようと、ケアンズにそろばん教室を開くが、開業から1年も経たないうちに生徒の半分が離脱。やってきたことが否定されたと落ち込む日々が続く。

心理学、コーチング、ビジネス――。さまざまな分野で打開策を続けること6年。ようやくたどり着いたのが「好きなことをして成功する法則」実践すると、生徒・保護者から愛される教室に。累積生徒数は250人を超え、10周年を迎えるまでに成長。

現在は、魂が望む人生を手に入れ、次のステージで成功する人を増やしたいとコンサル業も行っている。

オーストラリアのトンデモ問題集

オーストラリアの9月は、クリケットやサッカー、野球やソフトボールといったチームスポーツのシーズン切り替えの時期。それにともない我が教室の生徒から、教室に通う曜日や時間の変更のご要望が増えます。仕事だけでなくスポーツの分野においてもオンとオフの切り替えがあり、気分転換がしっかりできるようになっているようです。

さて、今回はオーストラリアのトンデモ問題集ということで、現場のナマの声をシェアしたいと思います。

我が教室では、そろばんとプログラミングに加え、オーストラリアカリキュラムの数学も学べます。全ての単元において、細かいところまで対応できるように、厳選した教科書や問題集をそろえました。私が重宝している問題集は、段階的に学べて、答えとともに解き方が記述されているもの。たまに、解き方の記述がないものでも、力がついて理解が深まるものがあります。その場合は、私がひととおりやってみて、そのノートを生徒にシェアしています。

これは、そんな作業中に受けた洗礼のお話です。

高校1年生レベルの図形の問題。下記の立体の体積を求めていました。答えは595.67cm3。

Q. Calculate the volume (correct to 2 dp.) of a solid below. (cm)

*Understanding Year 10 Maths- Advanced Edition

Warwick Marlin ©︎Five Senses Education ©Ian Bull

ちなみに、オーストラリアでは高校1年生から計算機を使うことがあたりまえになるので、答えの数がスッキリ気持ちのいいものになることは多くありません。そして、私の統計では100問中1問の割合で答えが間違って記載されています。だから、教室で生徒から質問を受ける内容の多くが、教材の答えの方が間違っていて混乱している場合が多いのです。

そんなときは、生徒と検証タイム。自分の答えがなぜ正しいのか証明していくことで、より理解が深まりますし自信がつくからです。なんとなく謎解きみたいで楽しい時間。生徒も、答えのページが必ずしも正しいと思っておらず「ああ、またか」といったように対応している姿は頼もしいとすら感じています。

さて、この体積の問題は、どうしても私1人では解けませんでした。考えこんだ期間は実に2年。そこで、最近、ワーキングホリデーでケアンズにきているうちのスタッフで、有名大学出身のエンジニアにヘルプを出しました。週1回のシフトで入ってくれている彼は「眠れないじゃないですか〜」といって嬉しそうに持ち帰ってくれました。

特にディスカッションしたのは、

  • 辺の長さの表示がどの部分を指しているのか?
  • 答えを導き出すのに情報が十分かどうか?
  • そもそも、どんな形の立方体なの?

という3点です。

1週間後、彼は「わかりましたよ〜」と解き方を教えてくれました。なんとあっさり。笑。

下記のように、上部は四角錐で下部は台形の四角柱として求めると答えと合ったとのことです。

私は、ずっと四角錐+四角錐だと思い込んでいたので解決できませんでした。
みなさまはいかがだったでしょうか?

教材のクオリティに苦言を呈することは簡単だけど、この国でそれをするとキリがありません。だから、私は先生や生徒といった垣根を超えて、1つのことをみんなで解決する時間と経験を大事にしています。

今回は心強いスタッフのおかげで、2年ぶりによく眠れました。笑。

 

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