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小笠原先生の
「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」7

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

 

塾も学校の授業も少ない人数の教室が良いに決まっています。
広い教室でも講師が多くてそれぞれ見ていれば、一緒じゃないか
って言われそうですが、私の経験からそれは違います。
もしあなたがその教室で授業を受けてみてください。
様々な講師の声が回りから入ってくるのですから、それは集中できないでしょう。
低音の声の通る講師などいると大変です。

逆1:2とか1:3とかだと一緒に受ける生徒が、
他方の生徒よりあまりに実力が違うとそれはやりにくいです。
生徒にしてみれば常に比べられているわけですから、やりにくさは大だと思います。
同じレベルの生徒と一緒の授業などはまず無理です。
それぞれの得意科目や苦手な科目そしてその同じ科目でも、
分かるところ分からないところがそれぞれにありますから、
講師として片方は手が掛かり片方は手が掛からないとなれば、
講師は生徒へのストレスが強く溜まるかもしれません。
でもこれらはこのような個別授業をやっている塾がどこも抱えている問題です。
でも講師は熱心に少しでも分からない生徒を一生懸命教えようとします。
するともう片方の分かっていて少しできる生徒は、あまり面白くないのです。

さらにこの個別学習方法で一番困るのは、男女を座らせて一緒の机で授業を受けさせる方法です。互いに嫌がりますね、
同じ学校の同じ学年だったりするとそれは余計にあります。
それが原因で退塾も起こりますが、塾によっては

 

「生徒2人に講師が1人付いて指導しています。」

 

など宣伝しています。

ある教室では個別授業といっても2人ずつ9組18人を、
一人の講師が見ているという塾の話を聞いた時、
それって本当に個別授業と言えるの?
と私は疑問に感じました。
授業と言うより各自に問題集をさせていますから、
質問がなければ講師は話しもせずに帰るのです。
塾では各自に何をやらせたのかは記録を取らず、生徒のワークで進度を確認しているようで、
通りで授業料が安いはずだと思いました。
でもパソコンもなくアルバイト講師が2人ずつ9組を同じ時間に教えている塾は、
生徒一人当たりに回せる時間はさてどれくらいなのでしょうか、
利益をあまりに追求するから、このようになってしまうのかもしれませんね。

To be continued…

 

*小笠原先生からは8月末に原稿を頂いていますが
弊社の都合により9月7日公開になりましたことをお詫び致します。

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