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小田原健一先生の情熱の個別セミナー23

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

小田原健一先生の情熱の個別セミナー23
201810 定期テスト対崎は諸刃の剣!

 
 従来の3学期制に加え、最近では前期・後期のスタイルの学校も増えてきました。3学期制と前期・後期制では定期テストの時期が異なり、年中ずっと定期テスト対策をしていないといけない…という状況の塾も多いことと思います。

 

 定期テスト前には試験範囲の学校ワークや塾テキストのチェックを行い、知識の総まとめをする。演習プリントを渡し問題に数多くあたらせ、また授業時間外にテスト対策の時間を設ける。こういった形で定期テスト対策を行うのが一般的でしょう。テスト日の早朝に生徒を集め、最後の一押しを行うといった、定期テスト対策に特に力を入れている塾もあります。

 

 生徒の定期テストの得点を伸ばすことは塾経営にとって非常に重要です。保護者の期待がそこにあるからというだけではなく、定期テストの得点が伸びないと生徒のやる気が下がってくるからです。【定期テストの得点向上⇒生徒のやる気の向上⇒生徒の行動の変容⇒さらなる得点アップ】という好循環を作ることで塾に勢いが出てきます。もしこの循環が負の形で出てしまうと【定期テストの得点が下がる⇒生徒のやる気が下がり、行動しなくなる⇒さらなる得点ダウン】というマイナスの流れになってしまいます。定期テストの直前の指導を充実させていくことはとても大切です。

 

 しかし、定期テスト対策は諸刃の剣です。普段しっかり勉強している生徒に定期テスト前に熱心にフォローすることは何ら問題がありません・1点でも多く取れるよう指導してあげるべきです。問題なのは、普段勉強していない生徒です。普段の勉強が疎かであっても、定期テスト前に重点的に頑張れば少しは得点が上がります。そのことに生徒は安心し『普段勉強しなくても、テスト前だけ頑張ったら点が上がる。テスト前に塾の先生に泣きつけば何とかしてくれる』ということを学習します。そして、普段の勉強はもっとサボるようになる。。。

 

 普段サボっている生徒に定期テストの直前だけ重点的にケアをすることは、言わばドーピングのようなものです。定期テストレベルであればドーピングでも何とかなるかもしれません。しかし、実力テストや入試対策ではドーピングでは太刀打ち出来ません。そもそも『定期テスト前だけ塾を頼って頑張っておけば普段少しくらいサボっていても大丈夫!』と生徒が感じることは、保護者が期待しているところではないはずです。

 

 普段サボっている生徒であれ、定期テスト前にSOSを出してきた生徒を放っておくべきとは思いません。しかし『テスト前だけ頑張ったら良い』という誤った考えを生徒が持つことも放置できません。普段から生徒や保護者にこうした話を折に触れて行い、普段サボっている生徒には以下のようなトークでテスト明けの行動を提示したうえでテスト前のサポートをしてあげるべきでしょう。

 

 『今回は助けてあげる。でもテスト前だけやったら良いという間違った考えを君に持ってほしくない。だからテストが明けたらすぐに三者懇談を行って、これからの勉強法やカリキュラムをもう一度確認しようと思う。君がそれを受け止めてテスト明けからちゃんと頑張るんだったら、今回は先生も応援するよ。どうだい?』

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました!

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