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小田原健一先生の情熱の個別セミナー29

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

小田原健一先生の情熱の個別セミナー29
201903 講師管理の第一歩は講師面談!

新年度に向けて準備に余念がないことと思います。全国多くの塾でアルバイト講師の確保が年々難しくなってきています。eduplus等のICTシステムを組み込んだとしても塾運営においては、やはり『人』が対応しなければいけない領域が多く残ります。塾長先生が1人で管理できるうちは問題ないのですが、経営規模の拡大を考えれば、人材を上手にマネジメントすることが必要になってきます。

 

とはいえ、人材募集がなかなか厳しい。となると今の人材を育成し、彼らに長い期間、活躍してもらうことが重要になります。社員であれ、アルバイトであれ、育成システムを上手く機能させ、スタッフを戦力化していきたいところです。このコラムでは今月から何ヶ月かに分けて、講師管理について書いていきます。何かヒントを感じていただけると幸いです。

 

講師育成の第一歩は講師面談の実施です。塾は人間関係を土台とする『気持ちのビジネス』であり、講師の士気が塾の勢いを決定づけます。少しくらい教え方が拙い講師であっても、元気に授業や生徒コミュニケーションにあたっていれば、生徒はその講師の周りに集まってきますし、反対に指導技術を持っていても暗い顔で現場に立っていれば生徒は離れていきます。講師に活き活き仕事をしてもらうことは重要な要素なのです。

 

一方、塾長先生は毎日多忙で講師との会話が充分出来ない。授業前はバタバタしていてなかなか講師とじっくり話が出来ず、授業後は遅い時間になってしまいこれまたゆっくり喋れない。気がつけば講師と何ヶ月もちゃんと話をしていないな。。。そんな状況も少なくないことと思います。

 

ただ、これが危険の始まりです。講師は授業の仕方などに悩みがあったとしても、忙しそうにしている塾長先生を見て、なかなか自分からは相談を持ってこない。授業の進行や生徒との信頼関係作りはそう簡単ではありません。若く社会経験が短い大学生講師であれば尚更です。講師は1人で問題を抱えてしまい、結局心が折れて辞めてしまう。講師を戦力化するためには『何かあったら相談してね』と講師に伝えるだけではなく、実際に相談が出来るような環境を作ってあげることが重要になってくるのです。

 

具体的には年間3回程度、講師とマンツーマンの面談を実施することをおススメします。6月・11月・3月が良いでしょう。私は現場時代、1時間程度の時間を設けてアルバイト講師全員の面談を行っていました。数十人の講師がいたので、面談にかける時間も莫大なものになります。アルバイト講師のためにそこまで時間をかける必要があるのかと感じられるかもしれませんが、『急がば回れ』です。アルバイト講師との基礎信頼関係が充分に構築されていないと、彼らのパフォーマンスは下がり、結局効率の悪い塾運営になってしまうのです。
 

面談では講師の困っていることをじっくり聞いてあげます。プライベートなことも含めて、その講師を理解してあげられる様、ゆっくり時間を取って対応してあげてください。講師の本音を聞けば、中には塾長先生にとって耳の痛い話も出てくると思います。講師のリクエストの全てに対応できるわけでもありません。ただ、それでも講師との時間を大切にし、親身に耳を傾ける塾長先生の姿勢は温かさとして講師に伝わり、皆のモチベーションアップに繋がっていきます!講師面談、ぜひ挑戦されてみてください!最後までお読み頂きありがとうございました!

 

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