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小田原健一先生の情熱の個別セミナー28

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

小田原健一先生の情熱の個別セミナー28
201902 動機付けトークのポイントはネタ帳と組み立て!

大坂なおみ選手の活躍に日本じゅうが沸いています。日本人初の世界ランキング1位!誇らしい限りですね。子ども達も大きな夢を持って日々頑張ってほしいものです。

 

さて今月は前月からのテーマ、『生徒のやる気を引き出す動機付けトーク』についてもう少しお話したいと思います。前月のコラムで比喩を使ったメタファートークについてお伝えしました。伝えたい事をダイレクトに言うのではなく比喩表現を用いることで、生徒に余分なプレッシャーを与えずに動機付けをかけられることがメリットです。

 

今月はトークを作る際のヒントをご紹介します。ポイントは、①(芸人さんではないですが)『ネタ帳』を作ること、②落差が大きくなるよう組立てを考えること、です。

 

1つ目、ネタ帳についてです。生徒に伝えたいテーマは目標、努力、挑戦、習慣、克己、こういった内容になることが多いでしょう。こうしたテーマに合うようなエピソードはニュースやネットで多く転がっています。例えば優勝したスポーツ選手の下積み時代、売れているアイドルの苦しかった頃、今では有名な会社の社長が経営の困難を乗り越えた話、試行錯誤を何十年も繰り返してやっと世に出た発明品。『どこかで何かの話に使えそうだな』と感じた話題を書き控えておくことで、比喩表現の幅が広がります。

 

そしてエピソードを生徒に伝える時は、落差が大きくなるよう話を組み立てます。例えば『皆もよく知っているアイドルの〇〇さんは、下積み時代、こんな努力をしたんだ』という組立てでは特段、落差は生まれません。普通に説明をしているだけです。

 

これを『ある1人の女の子がいてね、その子は小学生の時、どんくさい子で何をやっても失敗ばっかりだったんだ』こんな風に話を始めるのです。生徒は、きっと先生が教えた生徒の中の1人の話が始まったんだろう…くらいの気持ちで話を聞いています。まさか、有名なアイドルの話をしているとは思わないはずです。

 

オチ部分とは違うイメージをあえて生徒に与えながら話を進めることで、最後に『その子は今どうなったと思う? 実は、その人は皆がよく知っているアイドルの〇〇さんなんだ』と伝えた時のインパクトが大きくなります。ミステリー映画で、エンディングにどんでん返しが用意されており、観客が『あ~、そういうことだったのか!』と感動するような感覚を生徒に与えるのです。

 

話の前半では、あえてミスディレクションするような流れでトークを展開し、最後のオチで大きく緩急をつけるように組み立てると、生徒に与えるインパクトは大きいものになります。生徒自身が『よし、僕も頑張ってみよう!』と感じてくれる可能性も高くなることでしょう。

 

馬を水辺に連れて行くことは出来ても、馬に水を飲ませることは出来ない。教師は本質的には生徒に勉強をさせることは出来ず、勉強しよう!という気持ちを高められるのは生徒本人だけです。しびれる様な動機付けをぜひ生徒にかけてあげてください。最後までお読み頂きありがとうございました!

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