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小田原健一先生の情熱の個別セミナー40

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

小田原健一先生の情熱の個別セミナー40
202001 年間3回の三者懇談を必須化しよう!

明けましておめでとうございます!本年も何卒よろしくお願いします!2020年、貴塾が大きく躍進される1年となりますよう、心よりお祈り申し上げます!

 

今月は三者懇談をテーマに書いていきます。貴塾では懇談をどのように運営されているでしょうか?おすすめは『年間3回(学期ごと)の三者懇談の必須化』です。1つずつ分解して見ていきましょう。まずは回数ですが、できれば年間3回は行いたいところ、少なくても2回は保護者と会うようにしましょう。

 

懇談の形態としては三者懇談と二者懇談(保護者と塾長先生)があります。三者懇談のメリットは①本人がいない二者懇談ではお母さんの主観を中心に話が展開され、具体的・客観的なテーマに落とし込みにくいことがある、②二者懇談だと後日、懇談での話を生徒に伝え、場合によってはその後でまた保護者と喋るいったように1人の生徒に対する工程が多くなる。一方、二者懇談のメリットは、①三者懇談だと生徒が学校から帰ってくる夕方以降か土日しか実施ができない(二者だと平日昼間も活用できる)、②二者懇談の方が子供がいない分、保護者が自由に喋ってくれる。

 

それぞれメリット・デメリットがありますが、本人同席の方がより具体的な課題と解決策に話を繋げやすく、保護者の満足も得やすいことから、特にキャリアの浅い先生にとっては三者懇談スタイルを原則とした方が良いのではないかと思います。

 

そして、これを必須化します。塾によっては懇談を自由参加(案内を配って『懇談を希望される人はお申し出ください』という形で運営)としているケースも聞きますが、ぜひ懇談を必須化して保護者全員とお会いしましょう。心理学でザイアンスの法則(単純接触効果)と呼ばれるものがあります。会う回数が多いほど、その人に好意を持つというものです。入会の時にお会いしてそれっきり…とならない為に、定期的に懇談を開催し必ず出席してもらうことで、塾への信頼感や塾長先生への好感度を上げていきます。

 

退会は、生徒の成績が上がらないから起こるのではなく、塾がその生徒を大切に扱っていないから起こるんだと私は考えます。ここで言う生徒を大切にするとは生徒に熱心に勉強を教えることだけではありません。『塾が保護者の思いを理解し、保護者の視点に立ち、保護者が子どもを愛するようにその子を愛してくれている』と保護者が感じられないから退会が起こるのです。

 

懇談会で最も重要なことは、保護者の話をじっくりと聴き、保護者の思いを理解してあげることです(塾での勉強の様子等をお伝えするだけでは不十分です)。日常のメールやラインでの連絡、送迎時の立ち話等では、保護者の気持ちの理解までは到底及びません。膝を突き合わせてゆっくり喋ることでしか、保護者の思いを受け止めることは不可能でしょう。保護者の考えていることを塾が理解して初めて、保護者は塾の指導方針や指導方法を理解してくれ、塾に協力してくれるのです。

 

新学年が始まる前の2~3月、ぜひ全員の保護者と1時間程度の個別懇談を開催しましょう。1月はその計画とアポ取り期間です。ニーズの把握や退会防止、友人紹介の発生など懇談で得られる効果は大きいものがあります。次月は三者懇談の進め方についてお話します。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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