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小笠原先生の「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」79

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

 

8月です、暑中(残暑)お見舞い申し上げます。今年の夏はコロナ禍の上にオリンピックも開催されていて、例年とは違う雰囲気の夏のように思います。あまり芳しくない塾の経営について話すのも辛いのですが、新年度に入ってほとんどなかった新入生の問い合わせが夏休みに入った頃から有るようになり、新入生を交えての夏期講座を行っています。きっと皆さんの塾にもそういう動きが出ているのではないでしょうか?とはいっても過去のようなにぎやかさが戻ってきたのではなくて、これも少子化やコロナ禍の影響だろうか、などと考えながらまずは、現在いる塾生のケアーに全力を傾けています。

子どもも手が離れた塾長一人でやっている私の教室ですから、新入生があまり居なくとも何とか回わせていますが、お子さんにまだ手やお金がかかる若い塾長さんの教室は、それなりに教室を拡大させていかないと、経営は苦しくなると思います。多分教室を開かれた時にテナント料や、教室経費などの必要支出を計算され、それを超える収入の経営必要塾生人数を割り出して経営されているとは思いますが、なかなか思う様には生徒も集まらず、かといって教室を閉めるわけにもいかず、奥さんの収入に頼っているなんて話も聞いたこともあります。難しいですよね、過去に思いの他、塾生が増えたからと、その利益で教室を大きい場所に移転したりスタッフを増やしたりすると、今回のコロナ騒動などの予期せぬ事態が起きた時には、突然に塾の経営は火の車になってしまう・・・など今までに何度か聞いた話です。生徒は一度個別授業に慣れてしまいますと、もう一斉授業には戻らないように思います。さらに個別授業が時間も曜日も自由に選べるものなら、時間曜日の決まった大人数の一斉授業は子どもには面倒なのです。

ですから広めの教室で自由に出席時間や帰宅時間を選べ、好きな科目の勉強が好きなだけできる割安料金の塾が今人気の様です。でも生徒管理や保護者連絡をしっかりしていかないと自習塾ではないのですから、生徒管理専用スタッフが必要でしょう。また各自の成績や進学実績などをしっかり見て、人柄も良い信頼のおける塾長がやっているそんな塾があれば、自然と生徒たちはその塾に集まると信じて、そういう理想の塾を目指してやっているつもりですが、現実はなかなか難しいです。

でも、塾の中でプログラミングやカルチャーキッズ教室を始めている教室は、今でも普通の塾のような厳しい募集を強いられていないようなのです。名大SKYのカルチャーキッズのコンテンツは唯一無二で、世間に多く存在するK教室やG教室のような広がりを見せているようで、その強さには驚いています。ある教室ではチラシ1200枚を住宅街にポスティングして、10名もの生徒が集まったなどとも聞きました。私がもう少し若ければ多分専門にそれらの生徒を集めていたでしょう。

そして塾の自習室を独立させた有料の自習室経営も、塾業者の中では始まっています。

勉強だけをさせてまったく教えず進学指導などもしないのです。コロナ禍に駅前にできたリモートオフィースのような感覚でしょうか、教室にある自習室を無料で自由に使わせるのを売りにしていた塾もありますが、夏場エアコンが効いているからと同じ生徒たちに長く自習室を占領されるのも困るし、試験の早朝に自習室を開けてほしいと言われて困ったとも聞いていましたから、きっとそれらの対策ではないかとも思います。そこにインターネットとパソコンを用意したら塾が出来そうにも思いますが、午前中から開けて学生だけではなくてサラリーマンや一般社会人をもターゲットにすれば、中高生に自習だけで使わせるよりは効率的に稼げるようにも思います。でもそうなると、塾や教室と呼べるものではないかもしれません。そこで昼食なども出せばより売り上げが上がるかなとか、暑いからシャワーなども完備したら・・・なんて思ったら完全にネットカフェの発想になってしまいました。

経営が苦しいからと夏期講座ばかりで、まったく休みを取らない塾長もいるかもしれませんが、やはりこの時期は休みを取って塾を始めた頃の自分を思い返したり、これからの方針をじっくり考えたりする良い機会かもしれません。私はあえて苦しい時期だからこそ、塾を始めた原点の方針をより厳しく貫いています。

To be continued・・・・

 

(追伸)ユーザー皆さんのお話も時々載せたいと思います。それで約800字以内程度で先生方の経験談を募集したいと思います。塾経営で困ったことと言えば、今ならコロナ禍で生徒が集まらないとか、永遠の塾の課題として、
生徒の成績がなかなか上がらないなどの話になるかもしれませんが、そんな話でも構いません。その問題をどのように乗り越えてきたかとか、そんな問題で溜まったストレスの解消法など教えていただき、皆さんにご紹介したいと思います。よろしくお願いします。

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名大SKYコラム担当 塾ミシガン高知 小笠原隆政

 

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