小笠原先生の明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって

小笠原先生のコラム

小笠原先生

小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

小笠原先生の「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」92

映画『ひまわり』と『ローマの休日』

変なめぐりあわせだと思う。今頃50年も前の映画「ひまわり」が話題になってそれをDVDで借りてみるのだ。確か高校生だったとおもう。「ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの2大スターが共演する悲哀の物語の映画」だと前宣伝で見たような気がする。若い私には、映画の内容よりも、あのヘンリー・マンシーニの切ないテーマ音楽が印象に残った。吹奏楽の映画音楽特集のコンサートでは必ず演奏した曲目であり、今でもその楽譜が浮かんでくる。今見ても映画の内容は悪くないとも思うが、撮影地のソ連が50年後には崩壊し、ロシアとウクライナで敵味方に分かれ戦っている。それを遠く離れた私たちは、映画の内容に現実を当てはめて感傷にふけるのである。あと10年くらいしたら今のウクライナを舞台にした『ひまわりⅡ』が出来ているかもしれない。しかし男性主人公が記憶喪失になり、後で過去を思い出して現在の状況に心を痛めるという構成は、今の韓国ドラマのような気がした。

5月にテレビで『ローマの休日』を放送していた。英語字幕放送で見たがセリフのいくつかは覚えていた。これこそ名画だと思う。英語の勉強にも随分と役に立った。若い時と感じたものと同じ感動が、今でも蘇るのだからやはり心打つ名画なのだろう。

“By all means, Rome.
  I will cherish my visit here in memory, as long as I live.”

最後の方のシーンで今回の旅でどこが一番心に残ったかと主人公の王女が聞かれて用意していた答えを言わず”断然ローマです、生きている限りここへの訪問を思い出として大切にします”と答える。そして相手の男性が、何もなかったように自己紹介をして別れるシーンは今見ても格好いい。いつか私もこんな大人のやり取りがさらっとできる人間になりたいと思ったのだった。私にとって洋画はまさに英語の先生である。

好きな同じ映画を何度でも見よう!

ストーリーだけではなくて舞台になっている「その時代」の「その街」の風景や、人々の暮らしなどにも目を向けられるだろう。同じ英語でもイギリスとアメリカでは全く違う。ある人が『アメリカが20世紀の英語ならイギリスは19世紀の英語だ』と言っていたが間違ってはいないようにも思う。

私がセリフを覚えるくらいに何度も見た映画は他にもある。『グレンミラー物語』だ。音楽を始めた頃、先輩に連れられて名画座に行き観たのが一番最初であった。
15歳だったと思う。当時は英語も音楽も良くわからなかったはずなのに、すごく感動したのを覚えている。それからは名画座でその映画が掛けられるたびに観に行った。苦労して自分のサウンドを作り大ヒットしていたまさにその時、天は彼を召し上げるのだ。テレビでも時々放送されたしVHSのビデオが発売された時には一番先に買った作品であった。彼の曲はいまだにCMなどにも利用されているし、やはりこの映画も同じような感動を今でも私に与えてくれるのである。

私に映画の話をさせると尽きないからこれくらいで今回は終わりにするが、私は映画をストーリーで楽しみ、英語で楽しみ、音楽で楽しむディープな愛好家を自称している。わずか2時間でも違う世界に自分を置くことができる映画は、私にとって学習の場であり格好の気分転換手段なのだ。しかし現在、映画を鑑賞するのに「倍速再生などであまり時間を掛けずに見る」と言う人が出現している。私の鑑賞法とは真逆の方法である。そんなに急いで観て作者や監督の作品に込めた意図が、鑑賞者へ正確に伝わるとは私は思わないが、それを見て面白そうだとわかり今度はじっくり映画館で観るのも悪くはないし、それが現代的な鑑賞法なのかもしれない。

To be continued・・・・

 

(追伸)一番最近見たトム・クルーズの『トップガン・マーベリック』は大変面白かった。飛行機酔いを感じるくらい、できるだけスクリーンに近い座席で鑑賞される事をお勧めする。36年前の前作もDVDを借りて自宅のテレビ画面へギリギリまで近づき大きなステレオサウンドで見たが、飛行機酔いはしなかった。トム・クルーズが若くかっこいい!アメリカでは商業軍人のステイタスは大変高く社会からも尊敬されるので、各軍幹部養成の士官学校は大変人気があり入るのは難関でもある。

今回も期末試験の対応や夏期講座の準備での多忙の中、映画は少しの時間だが私を違う異次元の世界に連れて行ってくれたのである。

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名大SKYコラム担当 塾ミシガン高知 小笠原隆政

 

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