小笠原先生の明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

 
  7月は一学期の期末試験が6月いっぱいで早々に終わり、生徒の結果次第では夏期講座で頑張ってもらわなければならず、塾にとっては大変大切な夏期講座が始まる時期でもあります。半ば強制的に夏期講座を受講させる塾がある反面、入塾時に「夏期講座を強制的に何十時間も受けなければならないのなら、入塾しません・・・。」と入塾体験授業にくぎを刺す保護者も今はいますから、生徒の成績結果にいろいろ問題定義をして、各自に多くの時間の夏期講座を受講させる営業方法は、むつかしくなっているようにも思います。何時間の夏期講座授業かは知りませんが、十万単位で中には三~四十万の授業料も存在すると聞いて、ある方の「塾経営は塾長の低い経済観念を捨てて、高所得者の目線で考えなければ儲からない。」という言葉が頭をよぎるのです。しかしその授業も、保護者の納得ずくでの授業である訳ですし、後々結果が出なければその塾は翌年夏期講座ができないわけですから、何も心配するような事はないそうです。

 

 そういわれればチラシやホームページに受講値段を出しているところは、安い授業料のところでいわばそれを売りに生徒募集をしていますが、逆にそういう高額な塾は決して数十万もの受講料は出していませんから、初めから保護者の方が値段などは気にせず、教室を選んでいるのかもしれません。

 

 夏期講座が日ごろの買い物を百貨店でする人を対象にするのか、ディスカウントストアでする人をターゲットにするかの違いかもしれません。一度高級なレストランで食事をすることがあり、食後のコーヒーを飲みながら担当のメートル・ディ(maître d’)に「もし食事するなら家族をここへ連れてきますか?」と聞くと、笑いながら首を振っていました。前記のその塾長も「我が子にはそんな高価な塾には行かさない」というのかもしれません。

 

 なぜそんなことが浮かんだと言えば、「これからの時代65歳で引退して95歳まで生きるとしたら2000万円必要だと」と聞いたからです。毎月毎月収支がトントンでもしっかり貯めてゆかないと、一生塾経営は止められません。車を運転してブレーキとアクセルを踏み間違える歳になって、果たして今の教えていることがその時もわかるでしょうか、いやそれ以前に、じいさんやばあさんがやっている教室に生徒が集まるかです。授業は何とかeduplus+で出来ても,経営や生徒管理などが今と同じようにできるかどうかは、全く疑問です。怪我や病気でもして長く入院し教室を閉めたりしたら、まずその教室は終わるでしょう。ユーザー会も塾長年齢はどんどん上がってゆくでしょうから、「80歳からの塾経営」とか、「若々しく生徒や保護者への接し法」「老けて見えないメイクと服の着こなし」などのセミナーが必要になってくるかもしれません。それより早くに塾長会が敬老会になるかもしれませんし、その頃はAIがすべてを席捲して、塾の形態そのものが様変わりしているかもしれません。

 

 どう考えても我々の塾業には、バラ色の将来は待っていないように思えます。だから今なのです!「おもしろきことも無き世をおもしろく」ですね。

 

 

To be continued・・・

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