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森智勝先生の「地域1番塾への道」vol.26

森 智勝(もり ともかつ) <プロフィール>
全国学習塾援護会 主宰、塾生獲得実践会 代表
・26歳で学習塾設立、7教室を経営する。
・平成14年 塾専門のマーケティング勉強会「塾生獲得実践会」設立
・平成18年 「全国学習塾援護会」設立
・現在、全国各地で塾経営者を対象としたセミナーの講演、スタッフ研修に奔走。
全国私塾情報センター主催の「春季大都市縦断セミナー」「地方塾セミナー」に講師として参加。
机上の空論ではない具体的な内容と、参加者にプラスのエネルギーを生じさせる講演には定評がある。今、最も支持されている塾経営アドバイザーの一人。

2014.11月号‐子どもをやる気にさせる地域№1塾になるために1‐

今回から、

「子どもをやる気にさせる地域№1塾」

をテーマに話を進めていきます。
何はともあれ塾生が皆、イキイキとやる気になっている塾は、
地域の支持を得ます。

「我が子が毎日、意欲的に生活していること」

を望まない保護者はいません。


前回のイントロダクションでお話したように、
塾が為すべきモチベーションアップは、

「日常的な外的動機付け」

です。
日々の対応で、授業の中で、どれだけ小まめに刺激を与えられるか、
そこが肝です。
このコラムをお読みの方は、名大スカイ提供の映像教材(e-teacher)を、
利用されている塾の経営者が多いと思いますが、
その指導形態(利用方法)はマチマチでしょう。
そこで、集団指導・個別指導・自立学習指導それぞれについて、
モチベーションアップ方法を解説します。
指導形態は違っても、役に立つヒントは満載です。
ぜひ、お付き合いください。

 

最初は、指導形態に関係なく必要な原則についてお話します。

 

「ミラー現象」

という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

「トップセールスマンが実践している7つの方法」

なんてノウハウ本によく出てくる法則です。

『人は自分と同じ行動をする人に親和感を覚える』

というものです。

ですから、相手がコーヒーを飲むタイミングで自分もコーヒーを飲む、

相手が資料に目を通すタイミングで自分も資料を手にする…
つまり、鏡のように相手の真似をすることで、
相手の親和感を引き出すテクニックです。
そうした行動によって親和感が高まる現象を、

「ミラー現象」

と言います。

 

こうした現象は、行動だけではなく思考にも通じます。
ほら、中学生の頃、全く意識していなかった女生徒が、
自分のことを好きだと知った瞬間から気になり始め、
ついには相手の女生徒を好きになってしまう…
経験があるのではないでしょうか。


「自分は中学生の頃、女生徒から好かれるようなイケてる生徒ではなかった」

 

という声が聞こえてきそうですが…あくまで例ですのでご容赦を)

 

少なくとも、自分に好意を持ってくれている人に対しては、
自分も好意を抱くものです。
ですから、相手に好意を持ってほしい場合の最上の手は、
相手に好意を持つことです。

 

ここまで話を進めれば、生徒のモチベーションを上げる大原則が、
薄々分かり始めたと思います。
そう、

「あなたがモチベーションを上げ、意欲的に指導すること」

です。
いくら、


「やる気を出せ」「モチベーションを上げろ」

 

と言っても発言者から、

「やる気」「モチベーション」

が感じられなければ効果はありません。
まず指導者自らがイキイキとエネルギッシュに指導してこそ、
生徒の意欲は向上するものです。

 

これは昔から主張していることですが、科学の世界では、

「エネルギー保存の法則」

があります。
しかし人間社会では、

「エネルギーは増幅しながら伝播する法則」

が生きています。
あなたのエネルギーを放出したからといって、
あなたのエネルギーが消滅することはありません。
それどころか、相手(生徒)に伝わったエネルギーと干渉し合いながら、
増幅していくものです。

 

以下の事例は塾人ならば誰しも経験したことだと思うのですが…

 

朝から発熱があり、体調が悪い。
今日は授業を休もうかと迷いながらも夕刻を迎え、生徒が来てしまった。
仕方なく授業を始めるが…そのうち元気が出てきて、
授業終了時には体調が悪かったことすら忘れていた…

 

これも、生徒のエネルギーをもらった結果です。
人のエネルギーは伝播するのです。

 

生徒のモチベーションを上げるために

「あなたのモチベーションを上げること」

が、いかに重要かが理解できましたでしょうか?

 

やる気のない指導者の下で、やる気のある生徒は育ちません。
毎日、授業前には気合を入れ、無理矢理でもヤル気を出して臨むことです。
毎日です。
「継続は力なり」

を信じてください。
それさえ実行できれば、後はより効果的なスキルを身に付ければOKです。
意欲が空回りしない、効果的な具体的スキルについては、
次回以降、説明していきます。

 

早いもので12月です。
今年も残りわずかです。
塾業界はこれから、冬期講習~入試、
並行して新規生募集と最多忙期を迎えます。
体調には充分留意され、大活躍をしてください。

 

塾生獲得実践会(全国学習塾援護会)
森 智勝

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