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小田原健一先生の情熱の個別セミナー15

2018年 1月 10日

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

退会予備軍をマネジメントする!

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします!

 

春からの新年度を迎えるにあたり、多くの生徒に通ってもらえるよう、チラシやHPなどの準備に余念がないことと思います。ただ、塾生を増やしたいと必死にがんばっているのは、貴塾だけではありません。地域の中の他の塾も貴塾と同様に生徒を増やしたいと作戦を練っています。『○○塾よりも●●塾よりも、うちの塾が一番だよ!』と地域の中の全ての塾がPR合戦を行っているのです。他塾に通っている生徒に貴塾の強みが届くよう攻めのスタンスを採ることに加えて、貴塾の生徒が他塾に移籍しないように退会防止を図るといった守りのスタンスを採ることも重要なポイントです。

 

退会を防止することは非常に難しいことです。普段の授業ではニコニコして楽しく勉強しており、成績も決して下がっていないような生徒から、突然『今月で塾を辞めます』と電話が鳴るような状況もあることでしょう。塾長先生からしてみると、突然の申し出に『何が原因なんだ~』と大きなショックを受けます。

 

ただ、退会の申し出は『あ~、そう言えば最近表情が暗かったな』と何らかの予兆を塾長先生が感じている生徒から連絡が入ることが多いのではないでしょうか。宿題をやってこなかったり、遅刻や欠席が目立ったり、何か浮かない表情をしていたり…と、その生徒に違和感を感じているものの、日常の業務に忙殺され対応が後回しになった。そういった状況で、退会申し出の電話が鳴るという状況が多いことと思います。

 

退会防止の作戦の1つは、退会しそうな生徒、つまり退会予備軍を毎月ピックアップすることです。生徒が何十人もいた場合、その全ての生徒をケアするというのは現実的に困難です。そこで、毎月月初に『退会予備軍』をピックアップし、その生徒や保護者の対応を優先して行うことで、退会が危惧される生徒を着実にケアしていくことが重要になってきます。退会予備軍のピックアップと同時に、その生徒や保護者に対して具体的にどういった対応をするのかもあわせて決めておくとよいでしょう。

 

退会予備軍の人数は、状況にもよりますが生徒数の10%程度が良いでしょう。あまりに多くなると対象がぼやけてしまいます。ある程度少ない人数に絞り込んでその絞った生徒や保護者を力強くフォローしたほうが効果的です。

 

退会予備軍を選出することは、退会防止に向けて改善を図る際にも役に立ちます。もし、退会予備軍としてケアを行っていた生徒から残念ながら退会申し出があった場合、その生徒に退会の予兆を感じられたところまでは良かったのですが、対応の仕方に問題があったのです。対応のやり方を改善することで今後の退会を減らすことが出来ます。

 

一方、退会予備軍以外の生徒から退会の申し出が合った場合は、生徒の観察力やデータの分析力などに問題があります。残念ながら退会の申し出があった場合でも、今後の課題が退会の予兆を見抜くことなのか、それとも予兆を感じる生徒への対応力を上げることなのかによって、講じるべき対策が変わってきます。より効果的な改善活動をするためにも、ぜひ退会予備軍のピックアップをお勧めいたします。
貴塾にとって少しでもお役立ちいただければ幸いです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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