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小田原健一先生の情熱の個別セミナー5

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

1学期の中間テストで高得点を狙おう!

2月12日に名古屋で行われたジュクールネットの勉強会に参加させて頂きました。40人近い熱心な先生が見えられ、お昼の勉強会そして夜の勉強会(!?)と大変熱心に情報収集や意見交換をしておられました。多くの研修会が日中の会議室だけの研修なのに対して、ジュクールネットの勉強会は昼+夜の二部セット形式です。夜の勉強会の価値は大きいなといつも感じます。多少のアルコールが入ったホンネの情報交換の中で自塾の課題や解決方法をつかまれる塾長先生が少なくないのではないかと思います。また次の機会が楽しみですね。

 

さて、今回は3~4月のカリキュラムをどのように考えたら良いかというお話です。2月下旬に学年末テストが終わった後、学校が新年度に入る4月第3週目くらいまでのカリキュラムをどうするのか。旧学年の復習をするのか、それとも新学年の内容に入っていくのか。

 

この時期の特徴として、来年までの受験まではまだ期間がかなりあり、新受験生であっても学習モチベーションはまださほど高くありません。また入試に向けて必死に取り組んでいた旧小6生(中学受験組)・旧中3生や旧高3生がひと段落付き、校舎に『なんとも言えないまったり感(笑)』が漂いやすい時期です。生徒にしっかり動機付けを行い塾の規範を守らせて、新年度に向け校舎をシャキッとした雰囲気で運営することは3~4月の重要なテーマです。

 

この時期のカリキュラムのヒントとして、ぜひ新学年の内容の先取りがお勧めです。旧学年、特に2・3学期に学習した内容はその学年の中でも一番難しいような単元が並んでいることが多く、生徒のモチベーションの高くない3~4月に復習として取り組んでも、それを成果につなげるのは容易ではありません。旧学年の復習は、ある程度まとまった期間が取れ、受験生のモチベーションも上がりやすく、講習に向けての準備もじっくり行いやすい夏期講習がベストタイミングかと思います。

 

新学年の1学期に学習する内容は、旧学年の最後に学習する内容よりも簡単な単元であることがほとんどです。例えば小6で学習する『速さ』や小5の『単位量あたり』よりは中1の最初の『正負の数の計算』の方が取り組みやすい単元と言えるでしょう。生徒のモチベーションがさほど高くない時期は、難しい問題にチャレンジさせるより、ちょっと頑張ったら習得できそうな問題にチャレンジさせるほうが生徒の自己効力感が上がり、運営が上手くいきます。

 

『1学期の中間テストは3学期のテストよりも問題が簡単になるから点が取りやすい。だからそのために3~4月は1学期の予習に力を入れよう!』という趣旨を生徒や保護者に伝え、カリキュラムを作られてみてはいかがでしょうか。『1学期の中間テストで90点越えを狙おう!』『1学期中間考査上位10%プロジェクト』『中間テスト20点upキャンペーン』などのスローガンを立てて、生徒を盛り立てていきます。

 

英語や数学は各学年とも、3学期の内容より新学年の1学期の内容の方が取り組みやすいテーマです。また中1の社会では世界地理を学習しますが、小学校では世界地理をほとんど習っておらず、つまずきやすい科目です。こういった科目は春に先取り学習をすることで、特に大きな成果が期待できます。 貴塾にとって少しでもお役立ちいただければ幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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