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小笠原先生の「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」51

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

 

 早いもので3月の年度末が終わり、4月新年度が始まりました。新年度の入試結果はいかがでしたでしょうか、おかげさまで当塾は高校・大学入試において、今年も全員第一志望校に合格いたしました。何年連続でしょうか、10年以上は続いていると思います。本当に小さな塾ですから合格者数は大きい塾にかなうわけありませんが、合格率から言えばずっと100%です。私のモットーは、預かった以上は生徒の希望する学校に必ず入れる指導をする事です。近郊の塾でずっと100%合格をチラシに書いているのは、私の塾だけです。

 

 この話をするとそれはどんな指導ですか?と聞かれるのですが、私がいつも話すのは「塾で多く何時間も勉強させない事です。」と話しています。皆さんに驚かれますし、半ば信用されていないかもしれませんが、塾では一日連続2時間以上は勉強させていません。教室が狭いですし、そんなに勉強したければ自宅でしろ!と帰すのです。自習室なども有りません。塾は勉強を習うところで自習をするところではないからです。そしてもし私が塾生だったら、そしてもし塾生の親だったとしたら、そちらの方が良いと思うからです。

 

 そしたら「それで成績が上がりますか?受験で合格できますか?」と聞かれます。私はプロですから、まずは生徒の示す条件でできるだけ成績を上げて合格させるように努力します。でも生徒によりましては、進学を希望する学校とあまりにも実力差がある生徒もいますから、その時は実力テストや模擬試験の結果を本人や親に見せて、十分納得してもらって志望校を変更してもらうのですが、たまに、「足らない実力の子どもを勉強させて希望校に行かせるのが塾の仕事ではないのか!」と言う親も今までいました。

 

 さてこんな親の対処は皆さんどうされますか、私は「そういう事ならしっかり勉強してもらうしかありませんから、毎日2時間週6日来てください。料金は今のままでいいです。しかし、途中で休むような事があったり一番近い定期試験や実力試験で成績が上がらなければ、私では無理なお子さんですから、退塾してもらった方がお子さんのためだという事になりますがいかがでしょうか・・・」と、こちらも開き直るのです。無理難題を言ってくる親には無理難題で跳ね返しましょう。中には宿題を出してやってこない生徒を注意したら、家でやっているか調べる電話をかけてこいとか、分からないところを電話で教えろ!など言う親もおりました。こんな親にはぺこぺこする必要はありません。プロとして厳粛に対応すればいいのです。

 

 今回はクレーマー対応のお話しではなくて、いかに合格率を上げるかのお話しに戻したいと思いますが、受験志望校を確実に合格できる高校を、受験させる指導をすることです。それには、塾長の信用と生徒や保護者との親密な信頼関係が大切なのは、言うまでもありません。無理に上位校に入れて途中でついてゆけず辞めたりすると、私たちも辛いだけだからです。

 

To be continued・・・

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