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小笠原先生の「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」72

2021年、明けましておめでとうございます。昨年はコロナの話題で世界中が終始し、今年にかけてわが国でもかなりの勢いで蔓延していますから、今年もやはりその話題は避けて通れないでしょう。これは塾業界のコラムですからその業界の話に終始して、今月の大学入試共通テストや2月から3月における高校入試の話、そして春の新入生獲得方法をコロナ禍に絡めて話題にすればこのコラムは終えることができるかもしれませんが、私はそんな一般的な事よりも、現実にこの事態を私たちが少しでも打開するにはどうしたらよいかを、今月は考えたいと思いました。

塾の不振の原因がコロナなら、我々の責任ではありません。かといってそれで自分が良くなるわけでもありませんから、目の前の問題を考えます。不振の原因の生徒減がコロナだけの原因かどうかです。保護者の仕事がコロナ禍によってダメになり、その家庭の収入が大きく減ったというなら、その生徒が塾を辞めるのは仕方ないかもしれません。そこで塾長がその生徒や家庭にどういう対応をするかです。やはり今まで長く来ていて成績も上がっていた生徒なら、間接的な応援はしたいのが塾長心情でしょう。塾に来られなくなっても塾長からの定期的な声掛けや励ましは、きっとその生徒の心に残ると思います。やむにやまれぬ理由で退塾したのなら、よけいにその声掛けはその生徒の心に響くでしょう。でもその行為が先にまた生徒として獲得しようなどという下心でするのなら、どうしても商売っ気が見え隠れしがちですから、逆にしない方が良いと思います。

生徒減少の原因で塾として一番考えられるのは、塾に来てもやはり成績が不振でそれによる退塾です。一概に塾が原因だとは思いませんが、ほかの生徒には効果がある指導法も、特定の生徒にはあまり響かない事もあるのです。私も若い頃は「もし塾の指導法がおかしいのなら、塾の生徒はみんな成績が悪いはずだけど、その子だけ良くないのはやはりその子に原因があるからだ・・・」とその問題を片付けていました。しかし指導科目や学習方法を変えることにより、成績に変化がみられる事もありました。それには時間が必要で、学習法の変更などを保護者に報告しなければならないのは言うまでもありませんし、塾を信じて協力したいただける時に多く見られるケースです。

でも中3の受験生などでは、時間的な余裕がない場合もありました。手がかかる中3生の進学指導は特に保護者との話し合いは大切です。時に志望する高校と実力がかなり離れている時などは、合格できるレベルの高校の紹介は絶対必要ですが、私学紹介は最後にしています。コロナ禍の今後も私が必要だと信じる塾の方針は「生徒一人一人を確実に見て、その様子をまめに保護者に報告する事」だという事です。コロナで休塾中に何名かの家庭訪問をしました。平日昼間に親がいる家庭ですから限られていますが、メールやネット、電話での生徒や保護者への対応よりは、はるかに効果はあったように思います。

2021年も再び厳しい年になるかもしれません。塾の合格者数以上に、塾長やスタッフの人間性を売りする塾経営がより求められ、他人に勝つ事よりも自分たちに負けない経営が大切な年になりそうにも思います。そして私は今年も欲張らない経営をしてゆきます。本年もこのコラムをよろしくお願いいたします。

To be continued・・・

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