森智勝先生の「地域1番塾への道」

森 智勝(もり ともかつ) <プロフィール>
全国学習塾援護会 主宰、塾生獲得実践会 代表
・26歳で学習塾設立、7教室を経営する。
・平成14年 塾専門のマーケティング勉強会「塾生獲得実践会」設立
・平成18年 「全国学習塾援護会」設立
・現在、全国各地で塾経営者を対象としたセミナーの講演、スタッフ研修に奔走。
全国私塾情報センター主催の「春季大都市縦断セミナー」「地方塾セミナー」に講師として参加。
机上の空論ではない具体的な内容と、参加者にプラスのエネルギーを生じさせる講演には定評がある。今、最も支持されている塾経営アドバイザーの一人。

森智勝先生の「地域1番塾への道」vol.50
2017.5月号-マーケティング№1の塾を目指して-

これまで「地域1番塾への道」という大テーマを掲げ、「面倒見の良さ№1」~「成績が上がる№1」まで論じてきました。私の専門は(ご存知の方も多いと思いますが)マーケティングです。その私が、専門外と言ってもいい別分野について語ってきたのには理由があります。それは、「マーケティングとは商品の良さを早く正確に伝える技術」だからです。塾そのものに力…例えば「面倒見の良さ」「成績向上力」等々がなければ、いくらマーケティングを駆使しても逆効果です。商品の拙さを早く正確に伝えるだけです。

 

ただ、これまでの塾業界、特に中小・個人塾は、「良い授業をしていれば自然と生徒が集まってくる」という拡大発展時代の思考から抜け出せず、縮小均衡時代に転換してからもマーケティングに注力せず、結果、不振に陥るという悪循環に苛まれていました。その歪みを是正したいと考えたのが、私がマーケティングを「仕事」にしようと決断した1つの理由です。カッコよく言えば、「優良な塾がマーケティング方法を知らないだけで淘汰されるのは地域社会の損失だ」という義憤でしょうか。

 

十数年前、私がマーケティングの必要性を説き始めた時、それなりのインパクトがあったようです。各専門誌からコラム掲載の依頼を受け、多くの塾・団体から講演依頼をいただきました。私が主催する有料勉強会の会員も、200塾近くにまで増加しました。ところが…

 

これは私の説明が拙かったのですが、そうした塾の中に、勢い余って「塾の中身などどうでもいい。目を惹くチラシを作成し、カッコいいホームページを作ればいいんだ」と考える塾が現れるようになりました。私に対する質問も、「手っ取り早く塾生を増やす方法を教えてください」という類のものが増えてきました。それは、私が意図する塾経営の手法ではありません。

 

名大SKYさんから、このコラム執筆の依頼を受けた時、私は「専門外ではあるが、塾の本質から語ろう」と決意しました。現場を離れて十数年の私が、「面倒見の良さ」や「成績が上がる授業」について語るのは僭越だと承知しながら…。

 

そして今、やっと安心してマーケティングについて語ることができます。これまでのコラムをお読みいただいた「あなた」には、誤解されることなくマーケティングの手法を伝えることができます。

 

さて、マーケティングと言っても、その種類は様々です。大きく分けると「マス・マーケティング」と「マン・ツー・マン・マーケティング」に分かれます。前者は主に大手企業が採用する手法で、TVコマーシャルや大掛かりな市場調査を用いて、たとえば売上や顧客数を数パーセント伸ばすための科学的アプローチをすることです。トヨタのような売上20兆円規模の大企業になれば、売上の1%でも2千億円です。つまり、1千億円の広告宣伝費をかけてもペイします。塾業界でこの手法が有効なのは、年間売上数十億円以上の大手塾だけでしょう。ほとんどすべての塾にとっては、マン・ツー・マン・マーケティングの方が有効です。(ただし、大手にとってマン・ツー・マン・マーケティングが不要ということではありません)

 

マン・ツー・マン・マーケティングとは文字通り、顧客(&見込み客)と企業(塾)が1:1で向き合うマーケティングです。私は、このマーケティング手法の専門家と自負しています。そしてそこに相手の感情を想像して展開するエモーショナル・マーケティングを取り入れたマーケティングを提唱しています。

 

次回から、実際にサポートに入った塾の成功事例・失敗事例を紹介しながらマーケティング論をお伝えしていきます。よろしくお付き合いください。

 

塾生獲得実践会(全国学習塾援護会)
森 智勝

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